かわいいだけじゃない。

かわいいだけじゃない。
かわいい文房具って、気づけば引き出しの奥で眠っていませんか。買った日はいちばんときめくのに、一週間後にはもう手に取っていない。
この定規は、そこが少しだけ違いました。本にはさんでいた金色のしおりが、実は定規で、実は型紙だった——という順番で、じわじわ出番が増えていくのです。
「かわいい」から始めて、途中でちゃんと「使える」に切り替わります。順番に見ていきます。
まず、しおりとして。ページに、すっとはさまる。

厚みは約1mm。先端の折り返しをページに引っかけるだけで、読みかけの場所に静かに残ります。ぷっくりした紐やクリップと違って、本を閉じたときにページが浮かない。カバンに入れても、いつもの薄さのまま。金属なのに重さは約16gで、はさんでいることを忘れる軽さです。
よく見ると、猫が「抜けて」いる。

金色のプレートに透かし彫りのように並んでいるのは、模様ではありません。ひとつひとつが、ペンを通すための抜き型です。歩く猫、丸くなる猫、寄り添う二匹。しおりとして本にはさまっているあいだも、ただの飾りとして待っていたわけではなかった、ということです。
なぞるだけで、猫がそろう。

細めのペンを抜き型の内側に沿わせて、ぐるりと一周。持ち上げると、輪郭のきれいな猫が一匹残ります。フリーハンドのように大きさがバラバラにならないので、いくつ並べても表情がそろう。読んだページの余白に、日付の横に、付箋の上に。「描ける人」の手元みたいな線が、なぞるだけで出てきます。(動画では0.5mmのペンを使用しています)
そして、端は約10cmの目盛り。

長辺には、細かく刻まれた約10cmの目盛り。読書メモの区切り線も、手帳の見出しの下線も、これ一枚でまっすぐ引けます。テンプレートと定規が地続きだから、描いてそのまま測れる。持ち替える手間がないぶん、思いついた線をその場で引ける。かわいい顔をして、いちばん働いているのはここです。
本の外にも、居場所がある。

手帳のマンスリーに猫を一匹。ノートの見出しに肉球をひとつ。日記の余白に、月と音符。ラッピングのタグやメッセージカードにも、同じ型で同じ表情が描けます。しおりとして本にいるあいだも、ペンケースの中でも、出番はいつでも作れる。文具とは、そういう距離感がちょうどいいと思うのです。
届くのは、2本です。

同じデザインが2本セット。読みかけの小説に1本、手帳に1本——そんな置き方もできますし、片方をそのまま人に渡すこともできます。ゴールドの落ち着いた色味なので、大げさに包まなくても様になる。「これ、実は定規なんだよ」。渡したあとに、もう一度よろこばれるタイプの贈り物です。
