「8月20日。まだ、テーマが決まっていない。」
「8月20日。まだ、テーマが決まっていない。」
毎年ここでつまずくご家庭へ。残りが何日でも始められる、5つの理由。

夏休みの宿題の中で、自由研究だけが特別です。ドリルには答えがあり、読書感想文にも書き方があります。けれど自由研究にだけは、手順書がありません。
だからテーマが決まらないまま8月が進み、気づけばカレンダーの残りが数日になっている。そして最後は、お母さんがテーマを考え、調べ方を教え、まとめ方まで指示することになる——毎年そうなる、というご家庭は珍しくありません。
もうひとつ、心当たりがあるかもしれません。去年か一昨年に買った顕微鏡が、押し入れに入ったままになっていること。数回のぞいて、それきりになったあれです。
この2つには、同じひとつの理由があります。ここでは、その理由と、道具ひとつで自由研究を終わらせる手順を、5つに分けてご説明します。
去年の顕微鏡が使われなかったのは、お子さんのせいではありません。

理科室にある顕微鏡は、下から光を当てる仕組みです。透明なプレパラートを見るために作られているので、それ自体は正しい設計です。
でも、子どもが顕微鏡にのせたいものは、プレパラートではありません。公園で拾った葉っぱ、玄関で見つけた虫、自分の髪の毛、セーターの袖。どれも光を通さないものばかりです。下から光を当てても通り抜けないので、のぞいた先は真っ暗になります。
「見えない」と言われて、何度もピントを合わせ直した記憶はありませんか。合っていなかったのは、ピントではなく、光の向きでした。
このミニスコープは、レンズのまわりに並んだ8つのLEDで、手前から——つまり見る側から——照らします。明るさは4段階。だから、そのへんで拾ってきたものを、置くだけで見ることができます。準備も、スライドガラスも、いりません。
「◯◯倍」という数字を、あえて書いていません。

このカテゴリの商品ページを何枚か見比べた方なら、もうお気づきだと思います。どれも、いちばん大きな文字が「倍率」の数字になっています。
私たちは、その数字を書きません。理由は単純で、デジタル顕微鏡の倍率は、映す画面の大きさで変わってしまうからです。同じ製品でも、22インチのモニターにつなげば大きく、2インチの画面なら小さく表示されます。画面のサイズを書かずに倍率だけを載せても、実際に何が見えるのかは、ほんとうのところ伝わりません。
だから、数字のかわりに写真を出します。新聞の文字が点の集まりでできていること。葉の裏に細かい網目が走っていること。セーターが一本の糸のループでできていること。塩の粒に角があること。どれも、いま家の中にあるものです。
お子さんが最初に声を上げるのは、たいていこのあたりです。大げさな数字の世界ではありませんでした。もっと近くで、もっと確かな世界でした。
使い方は3つだけ。だから、親の出番がありません。

「子どもだけで使えますか」——いちばん多いご質問です。ここが解決していないと、道具を買ったのに、お母さんの仕事が一つ増えるだけになってしまいます。
操作は3つです。① 見たいものに、置く。② ダイヤルを回す。③ ボタンを押す。ボタンは6つ、ダイヤルは1つだけ。のぞき込む接眼レンズがないので、片目をつぶる必要も、机に向かう必要もありません。片手で持って、当てるだけです。
壁でも、ソファのひじ掛けでも、木の幹でも、同じように使えます。最初にダイヤルの回し方を一度だけ一緒にやってみれば、そのあとは、たいてい呼ばれなくなります。
見て、撮って、貼るだけ。写真が入るだけで「ちゃんとやった」に見えます。

自由研究がいちばん厄介なのは、作業ではなく、白い紙です。何をテーマにするかが決まらない限り、一行も進みません。
このミニスコープは、そこに手順を持ち込みます。見たいものを決める。予想を書く。置いて、ピントを合わせる。シャッターを押す。保存した写真をコンビニでプリントして、模造紙に貼る。その横に、思っていたことと、実際に見えたことを書く。
目的、予想、方法、結果、考察——学校が求める形が、そのまま埋まっていきます。
そしてここが大事なところですが、この手順のどこにも、お母さんがやらなければいけない工程はありません。ボタンを押すのも、貼るのも、書くのも、お子さんです。あなたがしたのは、道具を渡したことだけ。定規や絵の具を買うのと、同じことです。
残りが何日でも、始められます。
覗きこまないから、宿題が終わったあとも、道具として残ります。

接眼レンズをのぞくというのは、実はけっこう難しい動作です。片目をつぶって、まぶたをレンズに近づけすぎず離しすぎず、頭を動かさずに保つ。小さな子どもの手と首では、これがうまくいきません。そして何より、のぞいている一人にしか見えません。「何が見えた?」と聞くところから始まって、たいてい「よくわかんない」で終わります。
このミニスコープは、画面を見るだけです。片手で持って、見たいものに置くだけ。だから、お子さんが見ているものを、あなたも同じ瞬間に、同じ画面で見ています。「うわっ」と声が出るのが、同時になります。
そのあと起きることは、だいたい決まっています。お子さんが、次のものを持ってくるのです。庭の石。おせんべい。飼っている魚の水。自分の抜けた歯。そうなったら、これはもう夏休みの宿題の道具ではありません。手のひらにのるサイズなので、10月の公園にも、おばあちゃんの家にも、そのまま持っていけます。
夏休みの自由研究と、そのあとのこと。
8月に入ってもテーマが決まらず、正直これは「買って解決」のつもりでした。届いた日、息子が最初に置いたのは自分の靴下です。編み目が画面いっぱいに出てきて、二人で声が出ました。翌日から、新聞、塩、庭の葉っぱと勝手に増えていって、私は写真をコンビニで印刷しただけ。模造紙に貼ったら、予想と結果の欄が自然に埋まりました。手伝った、というより、渡しただけという感じです。
小1の娘には早いかと思いましたが、ボタンが少ないので覚えてしまえば一人でやっています。のぞき込む顕微鏡だと、片目をつぶるところからつまずいていたので、画面で見られるのが本当に大きいです。私も横から同じものを見られるので、「何が見えた?」と聞かなくてよくなりました。ピントのダイヤルだけは最初に一度、一緒に回し方を教えました。それ以降は呼ばれていません。

今年の自由研究は、この一台から。
※写真を保存するmicroSDカード、およびACアダプターは付属しません。